陽だまりの日陰者
地震で目が覚めた日曜日
せっかくの休日なので朝からお湯をためて
湯舟に浸かることにした。
外は目をそむけたくなる程の大晴れ。
昨夜の酒が抜けきらないの私には大ダメージ。
日差しから逃げつつお風呂に入る。
照りつける太陽をものともしない浴室だ。
今電気を消したら何も見えなくなる程暗くなる。
明るい外、暗い浴室。
肌冷えする空気、温もり深い湯舟。
日本の文化の源流には温泉がある。
温泉っていったら冬の東北感
雪が降り積もる中の温泉
雪景色の中の一たまりの温泉。
ちっちゃいころにうろ覚えだけど秋田青森あたりに旅行にいった。
名前もうろ覚えの古びた旅館。
大浴場的な温泉が旅館内にある旅館。
20時過ぎたくらいになるとロビーの照明が消えて真っ暗になる。
温泉に入るためにはその暗闇を通り抜けていく必要がある。
古びた旅館の真っ暗闇スペース
怖いったりゃありゃしない。
温泉で体はあっためてもらったけど、肝は冷やされた。
はっと目を覚まし湯舟から出る。
真っ暗なところで温かいものに包まれたら眠くもなる。
着替えを済ませ手ぶらで玄関を開けた。
二日酔いの体のだるさを引きずって散歩に出る。
なんとなく日陰を歩く。
陽だまりの中に堂々と出ていけるのはいつになるだろか。