タッチあんどゴー
母がやるゲームの代名詞と言えば
かくいう私のお母さんもニンテンドーDSソフト
もっと脳を鍛える大人のDSトレーニングに内蔵している
それはもうずっとやっていて見たことないような点数取っていた。
そんな母がある日新しいDSソフトを購入した。
テトリスDSでも買ってきたのかと思ったら
遥か予想の上を越えてきた。
買ってきたソフトは
「ときめきメモリアルGirl's Side 1st Love Puls」だった。
パズルゲームかと思ったら超王道の恋愛シミュレーションゲームだった。
母曰く「友達に勧められた」そうな。
新しいジャンルのゲームではあったが母は気に入ったようで
かなりやりこんでいた。
いつの間にか攻略本も用意されており、全スチル開放を目指す勢いだった。
制作者も泣いて喜ぶ光景だろう。
2~3週間くらい経ったとき、母はあらかたの登場キャラとエンディングを迎えていた。
私も少し興味をもったので貸してほしいと頼んだ。
あらかた終わらせていたので母も快く貸してくれた。
面白いらしい。
ソフトをDSに差し込み電源をつけるとタイトルが出る。
私もやったことないタイトルだから楽しみではあった。
話を進めていくと、恋愛シミュレーションらしく様々なイケメンが登場してきた。
さてさてどのキャラを攻略しようか。
母にどのキャラが良いか聞いてみた。
すると一人だけどうしても好きなれなかったキャラがいるからその子をやってほしいと言われた。
他のキャラはすべてエンディングを迎えているのに
そのキャラだけはどうにもお気に召さなかったらしい。
制作者は内て悲しむだろう。
なので私は母のお眼鏡に適わなかったかわいそうなキャラとエンディングを迎えることを目指した。
どうやらそのキャラは、物腰柔らかなメガネのサラサラヘアー君のようだ。
なにが気に入らなかったのかわからないが、目標はこのキャラに決めた。
最初は攻略本を読まず自力で進めていった。
とはいえときメモはやったことがなく、爆弾システムがあるっていうのをなんとなく聞いていた程度だ。
一回目から上手くはいかなかった。
ゲームを進めていくうえで分かったのはファッションシステムとデートシステムだ。
ファッションシステムは「デートの時おしゃれな服をコーディネートしていく」ことで好感度を上げるシステムだ。
おしゃれなんて全く分からなかったが、どうやらジャンル(かわいい、エレガント、綺麗め)をまとめること、前回と同じ服でデートに行かないことが重要なようだ。
ちゃんとファッションを見極めてくる男の子キャラ。目ざとい。
そして最も重要なのがデートシステム。
デートで会話をしていくなか、適切なタイミングでボディータッチを行うと好感度が上がるシステムだ。
DSの機能を存分に生かしたシステムとなっている。
適切なタイミングっていうとなんか会話のきっかけでうまいことタッチするのかと思ったら、会話が始まったらとにかくタッチするシステムだった。
そのため好感度を高くする名目で
街中でもプールでも夏祭りでもクリスマスでも
ただただ執拗にボディータッチをする変態作業ゲームになってしまった。
物腰柔らかメガネ君もボディータッチをされてご満悦そうだ。
ぐんぐん好感度が上がっていく。
こうして二週目でようやくメガネ君とハッピーエンドを迎えた。
変態作業ゲーにしてしまった自分を戒めつつ、
ボディータッチには細心の注意を払おうと学ばされたゲームであった。
あとデートの時はちゃんと着まわそう。