市民公園の立ち話

社会人1年目です。人生頑張っていきましょう。https://note.com/natsuki_aikawa (2020年5/6〜)

原始的原子論

5月に入りなかなか気温が上がり始めた。

室温が25℃を超えることもしばしばある。

 

幸いなことに角部屋なので窓をあけると風が通り抜けていってくれる。

そのおかげでまだエアコンには有給休暇を与えることが出来ている。

 

風の通り道の真ん中に座りしみじみと考える

飛沫感染やら接触感染やらを防ぐために何が出来るかと

 

 

4~5秒程度考えたところでそんな問題より寝たほうが幸せだという思考が頭を支配した。

せっかくの休日なのだから盛大に休もうじゃないか

 

床にごろんと寝転がり天井を見上げる

右から左へと風が流れていく

 

そこでふと考える

自分が吐いた息は風に乗っていくのだと

 

毎日のように酸素を取り込み、

そのお礼に炭素を利子付けして二酸化炭素をお返ししている。

 

自分の体の中から放出された二酸化炭素

風にのって窓の外へでていく

 

今日はかなり風が強い

おそらく勢いに乗って県境を越えぐんぐんと山を登っていくだろう

 

個人的には飛騨高山に行きたいから代わりに二酸化炭素に行ってもらう

きっと山奥の綺麗な木々に吸収されることだろう

 

光合成により二酸化炭素から酸素に戻ったとしても

自分の体から放出されたO2には変わりない

 

O2は風に乗り2泊3日の研修旅行を終えて東京へ戻ってくる

ゆらゆらと揺れ動きながらこの家に戻ってくるのだ

 

右から左へ流れる風の中にあの酸素が混じっている

再び体内で故郷を懐かしむように挨拶を交わす

 

いずれまた旅立ちの日が来ることだろう

その日までどうぞおくつろぎください

 

 

 

 

ふと気が付くと天井が見える

右から左へ風が流れていく

壮大な旅をイメージしていたような気がするが

どんな夢を見ていたか、私はすっかり忘れていた

あの花といえば、どの花?

GWとはいえ家にいるしかないので

号泣ウィークとしてあの花を見た


あの花ってどの花だよって

あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らないでお馴染みにのあの花です


劇場版まで果たしている名作なのだろうけど

未だに観てなかったので、この期に見たろうと思った


ネットの前評判では最終回で泣かない人は人間じゃないと言わしめるほど

世間と隔離されたこのご時世に自分が人間であることを再認識する良い機会だ



とりあえず1話から順番に見た

前にも書いた気がするが、アニメを見る時一番パワーを使うのはアニメを見始めるまでだ

1話を見始めるまでかなり気合を入れた


1話を見終わった

なんともスッキリしない世界観というか、じっとりとした雰囲気を感じていた

とはいえ続きがすごく気になる


2話以降は一瞬に思えた

とにかく次の話が気になって仕方ない

ノータイムで次の話へジャンプしていってしまう

次の話は進むの指が止まらない


9話まで見終わった時点で深夜1時前

10.11話を見るには最低でも48分必要だ

どうするか


ノータイムで10話の再生を始めた

花火が上がり終えたら速攻で11話に突入した



その結果午前2時に一人で涙を流す人間が部屋に現れることになった

机に溜まる涙の海


前評判は間違ってなかった

ただハードルを越えるかどうかはその人次第だ




感想はネタバレとか嫌なんで言い澱むところだが、まあ今更見てない人も少ないのかもしれない


個人的にはゆきあつから目が離せなかった

登場人物は全員どこかしら病的な部分があるよなあと思いながら見ていたけど、ゆきあつは顕著だった(病的な部分がかなり表に出てきてしまっていたから)

だから、毎話毎話ゆきあつがなにをしでかすかハラハラしながら見ることになってしまった。


そんなこんなでゆきあつから目が離せないのである。


とはいえ全話通して疑問点を引きづらせて先を見たくさせる演出にまんまとハマってしまった

めんまちゃん可愛いし



一晩寝たのち、劇場版を観た

まあ総集編のような後日談のような、ふわっとしていた超平和バスターズの今後が固まっていることを視聴者に見せて安心感を与える映像だった



劇場版のアニメって

音の入れ方が映画館意識しているせいか、語りのシーンに重みがあってとても好き

それぞれの独白シーンはしっかりと語りかけてくる感じで劇場版の評価が高くなるのは必然性が高い



あの花通して泣いたのは11話のぽっぽが過去を吐き出すシーンと最後の場面すね

号泣ウィークにふさわしいと思った

宇宙よりも・・・

連休中もおうちに引きこもりなので、

宇宙よりも遠い場所」を見た

 

ネットではめちゃめちゃ名作だと好評で

オリジナルアニメだから期待もしていた

 

アニメって見始めるまでが一番エネルギーを使って

見始めたら勢いよく見終わってしまう

 

今回もまさにその通りで

あっという間に一気に見終わってしまった

 

 

 

感想としては、しっかりと泣けた

シンガポールとざけんなよで特に涙があふれてきた

 

普段はポンコツなぶんド直球で熱いこと言う報瀬と

普段が達観した大人な分感情が溢れた時に脆くなる日向

二人の想いのやり取りが本当に良かった

 

女子高生が南極にいくという一見ありえないストーリーだけど

大人と子供の挑戦と成長と友情を描いてがっつり泣かせてくる

 

口コミの信ぴょう性ってのはあるけど

今回は間違ってなかったなと思った

 

GW序盤でこんな面白いもの見ちゃったら

後半からどうすればよいのかって感じ

 

ネットで名作アニメを検索すると

名探偵コナンとかフランダースの犬とか出てくるレベルだけど

 

時間がある時になにかしておきたいという感覚がぬぐえない

今日もだらだらと時間は過ぎてしまうけど

 

手作りカレーを作って少しでも生きていることへの罪悪感を減らしていきたい

 

南極にいけるような雰囲気ではないし

水風呂で我慢しよう

風邪ひかんようにな

閉ざされた玄関を開きしもの、エクゾディア

一人暮らしにおいて怖いものと言えば

ゴキブリよりも冷蔵庫空っぽよりも

アポなしインターホンだったりする

 

250%居留守を使うことになる

大体は変な営業だったり勧誘だったり

緊急性の高くない案件だ

 

しかし、あまりにも暇を持て余すと

用もない業者ですら話し相手として求めてしまうものだ

 

 

ヘッドホンしながらゲームをしていた17時ごろ

インターホンが鳴った

 

当然ゲームが優先だなと思い無視していた

再度インターホンが鳴った

 

まだまだ粘る

ヘッドホンもしてるし聞こえないふりは余裕だ

 

ドアをノックする音がする

そこまで粘るんかい

 

「すいませーん」と声が聞こえる

そこまで来る人は珍しい。

さすがに可哀そうに思えてきたのでヘッドホンを外す

 

なおもドアをノックして「すいませーん」と言う声

そこまでの執念に敬意を表してドアを開けようじゃないか

 

ドアを開けるとスーツ姿の若い男性

確実になんかの営業だなと思った

 

話を聴くと、どうやらネット回線のプランのご紹介に参りましたそうで

今の回線契約より安くなるプランを紹介してくれるらしい

まあ悪い話ではなさそうだな。

 

「今キャンペーンもやってまして、月々○○円でご利用いただけます!」

 

なるほど

今の月額料金のほうが安いなと思った

 

「引っ越しとかなされるときも、再契約の必要もないので便利ですよ!」

 

なるほど

でも今のほうが月額料金安いなと思った

 

「今ご契約いただければ面倒な手続きもございませんよ」

 

なるほど

とはいえ今のほうが月額料金安いなと思った

 

「今よりお安くなりますし、面倒な手続きもないのでお客様にデメリットはないと思いますよ」

 

なるほど

しかしながら今のほうが月額料金安いなと思った

 

「こちらにご住所とお名前記入していただくだけで大丈夫です!月○○円でご利用いただけます」

 

なるほど

やっぱり今のほうが月額料金安いなと思った

 

「なにかご不明な点がございますか?」

 

私はおずおずと告げた

今の方が月額料金安いんです、と

 

 

営業の人と話し始めて15分程度だったろうか

ようやく伝えることが出来たその言葉は一撃必殺だった

 

すっかり意気消沈した男性はいそいそと帰っていった

 

どこで情報を仕入れたのかは知らない

どうやってこの家に決めたのかも知らない

 

玄関を開けさせるために

契約を得るために

粘りに粘った営業さん

 

正直申し訳なかった

もっと先に伝えていればお互い不毛な時間を過ごさずに済んだのに

 

生き生きと喋る営業さんの話術に

引き込まれてしまったのだ

 

ある意味営業さんにとっては名誉あることなのではないだろうか

契約する気のない顧客を話術で引き込み

耳を傾けさせるという高等テクニック

 

伸びるね~

今度はもっとお得な情報お願いします

 

そしてアポなし訪問は今度こそ出ない

令和1年から1年の社会人1年生、一念発起

5月に入る

5月と言えば5月病

 

5月病と言えばだらけたくなる

そんな気分になる5月病

 

新学期や新入社員など新しい環境になって5月病に苦しむ人がいる

そんな5月病

 

今年は新入社員だけど5月病を感じる前に5月になってしまった

それどころじゃない病気が勝っている

 

本来ならば待ちに待った連休だけど

実際は待ちつかれた連休だ

 

家で待ちつかれた。

休みの日も休みじゃない日も状況がほとんど変わらない

 

今日も一度も開くことのなかった玄関がさび付いていく

開けてこそ玄関なのに

玄閉に名前変えておきましょう。

 

お隣の一軒家さんは庭にベンチとテーブルを置いて夕涼み

快適な家を手に入れても、人は外を目指したがるのだ

 

ベランダでそよ風に揺られながら日暮れを見送る

東向きの窓には夕日は入ってこない

 

一か月乗り切れたんだ

5月も病気なしで乗り切りたい

 

そんな5月病

 

 

いやいや、だらけてる場合じゃない

時間がたっぷりある今だからこそできることがあるのではないか

 

そう思い立ったのは午後8時

外は真っ暗静寂の世界

 

明日から頑張ろう

コーラを片手に星に誓う

 

そんな5月病

持つもの、持たざるもの

高校生の時の話

 

事実は小説より奇なりとはよく言うけれど

小説やドラマで見るようなことは実際起こりうるものだ

 

高校生が道を歩いてたら、怖いお兄さんにカツアゲされるとか

実際に起こり得るものだ。

 

ていうか実際に起こった。

 

部活からの帰り道、午後14時くらいに最寄り駅についたのかな。

駅をでてとことこ歩いてた。

休日の午後14時なんて人通りはまばらだ。

 

疲れてたから足早に歩いてたら

なんか後ろから声が聞こえた気がした。

気のせいっぽいからそのまま歩いてたらもう一回声が聞こえた。

 

なんだろうと思って振り返ったら

金髪の男がこちらに向かって歩いてきた。

 

細身だけど身長がちょっと高い

スプレーでがちがちに固めたモヒカンチョウチンアンコウヘア

自分の地元には似つかわない風貌だ。

 

そこから先はテンプレートのような

全国のお手本となるようなカツアゲが始まった。

金出せ、ぶち殺すぞと脅してくる。

 

それでも私は強気だった。

全然怖くはない

いや、ちょっとは怖いんだけど、カツアゲに対する恐怖はない

 

だってお金がないんだもの

高校生の財布、小銭300円しか入ってなかった。

カツアゲマンにとってはバッドタイミングだ。

 

「金出せ」

「出さないです」

「いいからだせ」

「持ってない」

「嘘つけ、出せや」

「持ってないです」

 

永遠に続く押し問答

 

「1000円でいいからだせよ」

「1000円でもいいのに持ってないです」

「嘘つけなんで1000円も持ってないんだよ」

「こっちが知りたいですよ」

 

さすがに呆れ始めたカツアゲチョウチンアンコウ

 

「わかった、財布見せてみろ」

「ほんとにないですよ」

「札が一枚もなかったら見逃してやる」

 

財布を開く、寂しげに出てくる300円

 

「・・・ほんとにないんだな」

「ほんとにないんすよ」

 

カツアゲチョウチンアンコウは「ごめん、悪かった」と言って離れていった。

ガンジーもびっくりの非暴力非服従

 

なんで謝られたかはわからない

カツアゲをする人も、根っからの悪い人じゃなかったのかもしれない。

もしかしたら本当に帰りの電車賃がなかっただけなのかもしれない。

 

カツアゲにあうようなドラマはあっても

カツアゲに金持ってないことをみせて謝ってもらうストーリーは

未だかつてないのではなかろうか。

 

 

持たざる者、強し